家電量販店の恐怖マネジメント【こんな企業は直ぐ辞めろ!①】

今回は家電量販店の職場環境の内情をお話しします。

(なお今回の記事はあくまで私の経験してきた企業がサンプルであり家電業界全てが該当ではありません)

いきなりですが家電量販店の社員は超過酷です!

家電専門店や量販店の販売員は営業マンです。

店頭では満面の笑顔と最高のおもてなしを常に心がけています。

お客様の立場に立った目線でお客様に最適な商品を提案する事を心がける。

常に上司は上記の言葉を部下に投げかけて最高の接客をするように指導しています。

これが本質であり理想であるなら素晴らしい人材が育成されよい企業になるでしょう。

しかし実際は売上の事しか考えない店舗の管理職ばかりだ。

こんな考えの管理職のもとでは良い接客は出来ません!良い人材も育ちません!。

何故このような管理職が蔓延しているかを解析します。

 

〇恐怖の販売マネジメントシステム

①店舗での恐怖マネジメント

販売実績の上がらない社員には罵声や恫喝を繰り返し周りの社員を委縮させ極度の緊張感を与える。恐怖の販売マネジメントが横暴しています。

接客していたお客様を未成約にした時は大変な事になります。

「なぜ決めなかったんだ!」「営業力がない!」「もうお前は接客するな!」などお客様の知らない所で叱責が行われ修羅場が繰り返されています。

これはあえて他の販売員に聞こえるように叱責をし緊張感を煽る定石の恐怖マネジメントの一つです。従業員は恐怖し怯え常に上司の顔色を伺いながら売り場に立つ。

当然反論や言い訳は許されません。万一言い訳や反論をすれば倍返しで更に叱責されるので従業員は耐えるしかないのです。

 

②なぜこのような恐怖マネジメントになるのか?

これは店舗の管理職がすべて悪いのではありません。

全ての本質は本社の役員や上層部が売上不振の店舗管理職を恫喝し恐怖を植え付け売上が達成出来なければ簡単に首を切る企業の体質が一番の根源である。

そんな体質の企業はトップから末端社員まで徹底したトップダウンで管理されており緻密なデータや根拠よりも大きな罵声が美徳とされています。

そのような企業では仕事が出来る人材は上長には従順で部下を恫喝し恐怖を与えられる人材です。データや確かな理論は関係ありません。

そして人望がある管理者や褒めて伸ばす管理者は生き残れません。

 

③店長の育成方法

売店では週に最低一度の販売会議が行われる。

この会議は実績の良い店舗は褒められることもない。

だだし実績の悪い店舗は地獄です。

会議は複数の店舗で行われ実績の悪い店舗の店長は参加している複数の店長の前で公開処刑される。公開処刑と言っても当然殺される訳ではない。

しかし売上不振の店長は絞首刑台に上がる気持ちで会議に臨む。

本社の上層部に数字が悪い原因を重箱の隅をつつかれるように叱責をされる。

しかし大した分析内容でもなく売上を向上させる改善方法も教えてくれる訳でもない。

これからどのようにすれば実績が向上するか?ではなく過ぎ去った結果をこの世の終わりのように激しい叱責で攻めてくる。

そして現場を理解し問題点を熟知している店長が的確な分析で不振原因を説明すれば大きな怒声で覆いかぶされ全てを否定され無能扱いを受け更に叱責される。

結局何を言っても無駄なのだ。

聞いている店長は明日は我が身なので良い気持ちではない。

このように店長も徐々に恐怖のマインドコントロールを受けその企業の理想の管理職へ育っていく。そして人としての理性と自尊心を捨てられた人材がモンスターへと成長していき更にステップアップをしていくのです。

 

〇おさらい

私は現在から過去の経験で様々な企業を経験し見てきました。

今回の「こんな企業からは直ぐ辞めろ!①」は実際に私が勤務してきた企業の一つです。

このような恐怖マネジメント企業から逃げ出したくても家族があり生活を守らなければならない為、過酷な環境で我慢している方も多くいるでしょう。

中には生き残る為に自らを欺きモンスターへの道を進む人もいるでしょう。

どちらが正しいとは言えません。

みんな生きていくために必死に自分の生きる場所を模索しているのです。

私も我慢する側もモンスター側の両方を経験してきました。

しかしどちら側の時も片時も幸せを感じる事はありませんでした。

20年以上勤務したこの企業を退職した時に初めて心の安らぎを感じました。

その時これがマインドコントロールに近い感覚だと感じました。

このような企業では個人の感情や力や思いは全く無力です。

この辛い環境で耐える強い精神力があるなら大抵の企業で通用します。

「こんな企業は直ぐに辞めろ!」貴方の魅力を才能を認めてくれる企業は必ずあります。こんな駄目企業で貴方の素晴らしい人生の無駄な時間を過ごさないように願うばかりです。